プロローグ
――時は30世紀。
一人の男に手によって世界が支配されようとしていた―――…
逆らった者たちは次々と殺害され、
人々は死を、男を恐れた。
「生き残ろうね!全員で!!」
遠いあの日、互いにそう誓い合った。
「あくまでも私たちの目的は敵の全滅よ」
勝つためには、多少の犠牲もいとわない。
彼女の言葉は深く心を突き刺した。
「結局、全員で生き残るなんて無理だったんだよ…」
冷たくなっていく躯。
もう二度と開くことのない瞳。
お願いだから、逝かないで――
「死ぬ気でやらないとヤバイかもね」
焦りと、不安が死を招き寄せるとは知らず
「あっちがその気ならこっちもやるしかねぇよな」
やらなければ、やられてしまう
10人の少年たちの
命をかけた戦いが、今始まる――――…
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